デバッグの手法

正直言って、今でも目視だけでデバッグはやりたくない。かつての情報処理2種に高校生の頃から準備していたにも関わらず散々落ちたのも、午後の問題が原因だった。他人のプログラムを読む能力が欠如していたからだ。

若き頃は、プログラムとは勘で作るものだと信じていたので、デバッグも勘でやっていた。偶然にも周りのデキるプログラマ共も同じ意見だったので、これについては疑わなかった。

「バグがある場所を感じるよね?」などと意味不明なことを言ってられるのも最初だけで、チームの中でプログラムを組み始めるとだんだんと行き詰ってくる。特に官庁系のシステムの品質評価になると明確な証拠の提出が必須となる。とても窮屈な思いをした。そして拠り所である勘が冴えなくなってくると、本当に行き詰ってしまった。

つまるところ、てきとーにプログラムを組むプログラマだったわけだ。

それでも、テストマシンから印刷指示を出しては、真夏の炎天下に3kmも離れたビルまで歩いていき、印刷物を見ては「あ、これも違うのか」などとボケたことを繰り返しているうちに、机上デバッグの能力も多少付いてきた。

このような、ある意味スパルタ的な教育もいいが、派遣などで様々なソースをたくさん見るのも、いい勉強だと思う。