文系SEについて

小野和俊さんのところで、文系SEについて考えるという記事があったので考えてみた。

たしかにSEは理系よりも文系であることのほうが利点が多いように見えるし、入社当時からそう言われて育った。

汎用機での開発で言えば(例えが古いな)、1年のうち、設計が4ヶ月、コーディングが1ヶ月(未満)、単体結合テストが4ヶ月、現地でのセッティング&テストが3ヶ月、といった按配だ。

一年のうちの大半が設計とテストで食いつぶされる。設計は計算したり考えたりする時間は僅かで、むしろワープロ打っている時間や、必死になって印刷している時間がほとんどだ。さらに、テストは実際にマシンに触れている時間より、テスト結果をワープロ打ちしたり、バグ情報をデータベースに登録したり、テスト結果がいかに妥当であったかを説明するための上司向けプレゼン資料の作成が大半である。しかもコンパイラがバグっている可能性があるので、コード1行毎にメモリダンプを取ってコーディングしたとおりに計算されていることを証明するためのハードコピーを丁寧に印刷しなければならない。そうして印刷され、山積み梱包された段ボール箱を運ぶのもSEの仕事だ。あ、これは文系とは関係ないや。

この中でも重要なのはテスト結果報告書の作成で、同じような結果であっても、いかにして上司やレビュー同席者を納得させるかがキーポイントであり、実際の品質が上質であることの証明ではない。これができない為に残業するやつは多い。

やはりSEは口がうまいか、文書作成能力が長けているかがポイントのようだ。