パンくずナビゲーションの罠

パンくずナビゲーションとかパンくずリストと呼ばれるリンクは、運営者が最も理解して欲しいターゲットである素人には全く理解されない代表格の機能だ。

Webインターフェースについて書かれた書籍を見ると必ず書いてある必須項目であるにも関わらず全く機能していない。

理由はいろいろあるが、まず多くのWebサイトがtree構造であるということが理解されていない。現在位置が頭の中でtree構造として組み上げられるのは玄人だけであり、素人は知りたいことが、すぐ、その場で出てこないとストレスがたまる。もっと深い階層に下りると答えがあるかも、などとは考えない。パッと見て答えがなかったら、間違ったと判断して閉じてしまうことが多いようだ。

そしてパンくずリストがメニューの一種であることに気付いてないパターン。ページの上のほうに小さい文字でごちゃごちゃ書いてあるなぁと気付いてもらえたら御の字で、気付いたとしても説明の文字が短すぎて運営側の意図を想像できないことが多い。ただのパンくずリストではなく、もっと適したズバリこれという回答を文字で書いてないとそこから先に進めないのだ。

似たようなものとして、上部左側のロゴをクリックするとトップページへ移動するという暗黙の了解があるが、これも全く知られていない。左上の画像をクリックしたら戻れると説明したら、手当たり次第に画像をクリックし始める。それが広告だろうが関係ない。ココをクリックしたらトップページへ移動しますと書いてないと分からないのだ。

これらについては、両親に何度も説明したが、はぁ?という感じで疎通できなかった。Windowsの操作も、マイコンピュータのCドライブを説明するのにCをクリックと言ったら、それがCドライブのCだろうが、ColorフォルダのCだろうが関係なくクリックする。両親にしてみればNECワープロ機、文豪のほうが分かりやすかったようだ。