シングルタスクな頭

高校生の頃は授業中に頭の中でプログラムをだぁーっと組んでおいて、あとでパンチして実行という、はやい話が授業無視のダメ学生だった。学校の帰り道でも帰ってからのスケジュールを5分刻みくらいで組んでおいて、その通りになるように無駄にがんばっていた。その流れで仕事をはじめた頃も、テレビ見ながらラジオ聞きながらパソコン通信でチャットやったりプログラム組んだりしていた。会社の先輩には頭がおかしいんじゃないかとも言われたけど、当時は別に普通だと思っていた。

そんな私でも年を重ねて頭が固く、ワークメモリが足りなくなって、どんどんシングルタスクな頭になっていった。

今では同時に二つ以上のタスクをこなすことが困難になっている。明確に作業指示が出ていても、二つの項目を注意深く見ながらタイミングを取るような仕事などは失敗することがある。これが頭の老化なのか、などと嘆くと同時に部下をうまく使っている人のマルチタスクな仕事ぶりは感心する。彼ら彼女らは別に特別勉強ができた人だけではない。もっと違う、脳の別な場所の精度が高いような気がする。