原因が分からず対処してはいけない

昼間Webサイトの更新をしているときに停電があった。

電話でサポート対応をしていた営業が悲鳴をあげる。ホーホケキョ。

ブレーカーが落ちたのかと思ったが、違う。どうやらこの地区一帯が停電のようだ。
近所のおっちゃんが外に出て騒いでいる。配電盤を覗き込んでいるが、問題はそこじゃないぞ。
さらに反対側では自販機を叩いているにいちゃんがいる。無理だってば。

そんな他人の不幸を一通り見た後、回復を待ってサーバー室に向かった。
約半分のサーバーは自力で再起動しているところだったが、残りの半分は電源が切れっぱなしになっている。
ひとつずつ手動で電源投入してまわる。めんどくせー。部屋の隅で埃をかぶったUPSが虚しく自己アピールしている。

各サーバーに対してping打ったり、Webサイトを開いたりしながら動作確認をするが、一部動作しないところがある。
はじめに気づいたのは、特定のLANが切断されていること。gateway用サーバーがクラッシュしたらしい。
構築するのも面倒なのでブロードバンドルーターを挟んで誤魔化すことにした。

次に気づいたのは、社内から自社サイトが見れないこと。社外からは見れるようなので、内部からの名前解決ができてないっぽい。
となるとDNSが壊れたか?だが他サイトの名前解決には応答している。散々name.confを見直して再起動していたら直った。理由がわからないまま直るのは困る。

次に気づいたのはメールサーバー。これも外部から送受信できるのに内部からの要求には拒否している。
ログイン要求には応答しているっぽい。ネームサーバーの問題ではなさそうなので、今度はproxyか?
delegateのpop.confを見るが、当然問題ない。これも何度か再起動しているうちに解決した。やっぱり原因がわからない。

人にはよく「原因が分からず対処してはいけない」と言っておきながら、まったく原因不明のまま日付を跨いでしまった。
マジで困る。